『夢を売る男』百田尚樹

投稿者: | 2013年8月12日

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2008年に倒産した新風社のトラブルがありました。共同出版という形で、素人作家から通常以上の出版費用を出させているんじゃないかというものです。

夢を売る男』は、そういう出版社の編集部長が主人公の話です。本を出版して有名になりたいと思う素人作家の本を共同出版することによって、荒稼ぎしている出版社の話です。詐欺じゃないかと疑う人も出てきますが、夢が叶えられて良かったと感謝する人も多いのです。そういう意味で、夢を売っている男の話なのです。

最初はとんでもない詐欺行為と思っていた男の行為ですが、読み進めて行くうちに、確かに高額だけどそれなりに理に適っているんじゃないか、という気になってきます。それだけ巧みな論法で、素人作家に夢を売って行く話が、次々と展開します。詐欺すれすれなのですが、その人がその価格で満足するのなら良いのかも知れないと思ったりします。夢の値段っていくらなんだろう、などと考えてしまう部分があり、まさにそういうことがテーマなんじゃないかと思います。

また、プロの作家が書く本に関する、夢を売る男の考え方についても、そうかも知れないと思える部分があります。出版業界の裏事情を描くことによって、出版業界の抱える課題を浮き彫りにしている本なのかも知れません。

百田尚樹さんの本は、読み易くてサラサラ読め、面白いのです。日曜日一日と、月曜日の朝で一気に読んでしまいました。
(80冊目/2013年)


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