仕事に幸せを感じる働き方

投稿者: | 2011年2月9日

『仕事に幸せを感じる働き方』横山信治

伸びる若手社員の条件は、上司や先輩の言うことを素直に受け止めることがひとつで、二つ目の条件は謙虚であることだと、以前このブログで書いた記憶がある。若い社員だけでなく、僕自身の反省でもある。長い間仕事をしていると、それなりに「できる」ようになっていくのが当然のことだから、自信がついてくる。その自信はやがてプライドみたいなものになり、誰かがアドバイスしてくれても自分のやり方が一番だと思っているから、まともに聴く耳を持たなくなる。仕事を取り巻く環境は常に変化しているから、それに柔軟であることが必要だけど、変なプライドを身に付けてしまうと変化について行けなくなる。どんな時でも、どんなことに対しても、柔軟であり、謙虚であり、素直な心を持っていることが、人間の成長には必要な要素だと思う。

この本『仕事に幸せを感じる働き方』は、会社や仕事に嫌気がさして転職したいと思ってしまうような方に向けて、今の仕事でも考え方ひとつで充実した働き方はできるものだという趣旨の本で、作者の実体験も踏まえて語られている。転職を悪いと主張しているわけではなく、転職が成功するにはそれなりの条件があるということだ。最も印象に残ったのは、物事は全て自分で決めているということ。給料が安いと嘆く人が居るが、入社する時にはどれくらいの初任給なのかを意識して入社している。ただ思ったより上がらないとか、ボーナスも少ないとか、自分自身が勝手に期待したものとの乖離が生じるから不満になっているだけだ。自分は評価されず、昇進もできないと嘆く場合もそうだろう。人事は確かに完全に公平ではないけれど、平均するとそこそこ確かに正当に評価されているものなのだと思う。たまたま置かれた環境で公平だと思えない人事があっただけかも知れないし、むしろ優遇されていた時期もある筈なのだ。

全ては自分自身が決め、自分自身の行動が評価され、今の自分がある。そういう考え方が僕としては好きだ。全ての原因は、自分自身にしかないのである。それを他人や世の中の仕組みのせいにしても、何も得られない虚しい我が儘でしかないと思う。もちろん、本当に運が悪かったり、環境が悪かったりすることもあるけれど、そのせいなんだと思っていても何も変わらない。何かを変えるためには、自分自身が変わらないといけないのだ。このことを思い出しただけで、この本を読んだ価値はあったのかなと思う。最初はどうかなと思いつつ読み進めてみると、忘れてしまっていたことを思い出すことができる良い本だったと思う。
(15冊目/2011年)


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仕事に幸せを感じる働き方」への4件のフィードバック

  1. 小夏

    初めまして。時々ブログを拝見させていただいています。
    たくさんの本読み、感想をとても丁寧に書いていらっしゃるので、興味深く面白く読ませていただいています。

    仕事。
    長く同じような仕事を続けていると、なぜか自分自身を変えることを忘れてしまうんですよね。
    「人の言うことを素直に受け止め、謙虚であること」それって、私に足りないことばかり。
    今年こそ、周りの変化についていける柔軟さを身につけたいです。。。

  2. 春風裕

    小夏さん、暖かいメッセージ、どうもありがとうございました。

    自分としてもできていないことを、自分に向かって書いています。「人の言うことを素直に受け止め、謙虚であること」は僕としてもついつい忘れがちなことです。忘れちゃいけないぞっ!という気持ちで書いたのです。
    これからもお暇な時に、この拙いブログをぜひ読みにきてください。

    ありがとうございました。

  3. 本のソムリエ

    良い本をご紹介いただきありがとうございました。

    私も読んでみました。

    不平不満を持っている人は、転職しても同じなのですね。

    成功している人は、どこでも成功する。

    私に心にはすっと入ってきました。

    ありがとうございます。

  4. 春風裕 投稿作成者

    本のソムリエさん、コメントありがとうございました。
    何事もそうかも知れませんね。成功するような人は、どんな環境でも成功し得るのだろうと思います。
    失敗する人は、どこかで失敗してしまって、場所や環境が変わっても、やっぱり失敗するのでしょうね。

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