荻原浩

『ワンダーランド急行』荻原浩

No.1754 2023年3月13日読了 荻原浩さんの本は、新刊が出るとすぐに買って読むことにしています。奥さんも好きな作家なので、二人で交代で読むので、経済的かも知れません。前に読んだのは巨大カマキリが出てくる『楽園の真下』で、2021年の夏でしたから、かなり久々の荻原浩作品です。長編で、400ページ超の分厚い本です。 この本の内容 ある朝、主人公は通勤とは逆方向の電車に乗ってしまいます。そこから始まる異世界(ワンダーランド)の旅というのが、この本の内容です。良くありそうなお話だと思います。良くありそうなのは、通勤とは逆方向の電車に乗りたくなることです。現実からの逃避でしょうか。 この物語は[…]
麦二郎
去年

『楽園の真下』荻原浩

No.1624 2021年8月7日読了 本の帯に「読み始めたらとまらない、サイエンスサスペンス長編」と書かれていましたが、そのとおりでした。何となくこの3連休は毎日1冊ずつ本を読もうと決めていて、初日にこの470ページ程度ある分厚い本が読めるかどうか、自分でも自信が無かったのですが、一気に読んでしまいました。それだけ面白い小説でした。こんな小説も書けるのかと、荻原浩さんの抽斗の多さには驚くばかりです。 とある「日本でいちばん天国に近い島」で、原因不明の自殺者が多発していて、主人公のフリーライターが取材に訪れるところから、物語は始まります。その原因は自然豊かなこの島で、ある生き物が急激な進化を遂[…]
麦二郎
2年前