ビジネス本

『数値化の鬼』安藤広大

No.1845 2024年2月7日読了 安藤広大さんの本は、とてもわかりやすく、腹落ちする内容だと思う。気がつくと、書いてあることに納得し、自分もそうしようと思いながら読んでいる。 目標が数値化されていることは、自分に不足していることを認識でき、それを克服できている未来があるということで、定性的な目標では決して成長できない、ざっくりと言うとそういうことだ。人事評価が非常にわかりやすい。「良く頑張った」という感情的な評価ではなく、数値化された目標を達成したという客観的な評価が、人を成長させるのである。プロセスではなく、やはり結果なんだと思う。評価の場合、ついつい温情的な評価になってしまいがちな自[…]
麦二郎
先月

『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』安達裕哉

No.1832 2024年1月13日読了 誰かと比べて仕事ができる人になりたいわけじゃなく、今の自分よりも仕事ができる人になりたくて、仕事術の本は時々読んでます。 全体的には、「見えないところでしていること」と言うよりも、仕事ができる人の考え方とか軸みたいなものについて書かれている本だと思いました。仕事ができる人の考え方と言うべきでしょうか。考えは目に見えないですから、タイトルと合ってないわけじゃないですが、「見えないところで努力している」みたいな内容ではなかった気がします。 章立ては5つでした。仕事ができる人の5つの要素で分類されているのかなと思います。順番に「実行力」、「決断力」、「コミュ[…]
麦二郎
2ヶ月前

『とにかく仕組み化』安藤広大

No.1814 2023年11月5日読了 『リーダーの仮面』と『数値化の鬼』とそしてこの本が3部作みたいです。読む順番を間違えたようで、『数値化の鬼』を先に読んだ方が良かったのかも知れません。『リーダーの仮面』が中間管理職向けで、この本はもっと上の経営者やトップ層向けの内容でした。読んでみてなるほどと思います。 最初に替えの利かない人よりも歯車になる方がトップ層になれる、と書かれています。これがちょっとびっくりだったのですが、読んでいるとその理由が良くわかりました。属人化と仕組みの違いのようです。属人化は会社として避けないと、その人が居なくなると仕事が回らなくなってしまいます。 この本も5つの[…]
麦二郎
4ヶ月前

『リーダーの仮面』安藤広大

No.1812 2023年10月31日読了 最近の上司のあり方として、部下に寄り添う上司とか、背中を見せる上司とか、いろいろ耳にすることもあるけれど、それらを完全に否定している上司論の本でした。「否定」と言うのは正しくなくて、本来あるべき上司の姿を見た気がします。 空気を読むのではなく、言語化されたルールを作ること。確かにルールを示された方が、部下としてはやりやすくて、何だか言っていることが良く分からないという上司は居るものです。 友達のような上司ではなく、上下の立場からコミュニケーションする上司。組織の中で与えられている役割が違うのですから、当然上司の指示には従うべきです。 部下の利益がある[…]
麦二郎
4ヶ月前

『ロギング仕事術』倉下忠憲

No.1807 2023年10月9日読了 シンプルで実行しやすく、身に付けやすい仕事術です。記録しながら仕事を進める仕事術の本です。章立ては5つ、プラスおまけの「クイックガイド」によって構成されています。第2章まで読めば、それなりに実行できる気がして、実際にやってみました。 この本が主張している3つの効用は、情報を後から利用でき、自分のホームポジションを取ることができ、自分に関する情報が生まれるということです。実際にちょっとやってみて一番に感じたことは、ホームポジションでした。仕事に集中しようとしていても、メールが届いたり、チャットが入ったりして、集中力は削がれます。そういう状態が非効率の元と[…]
麦二郎
5ヶ月前

『「すぐやる」よりはかどる!仕事を「短くやる」習慣』山本大平

No.1796 2023年8月11日読了 仕事を短時間で済ませたい、そんな願望がいつもあって、こういう本を見ると読みたくなります。仕事を短時間で済ませられる効率的なやり方が書かれている本、というイメージだったのですが、読んでみると若干期待値からは外れていた気がします。仕事を効率的にやるノウハウではなく、仕事に時間をかけないためのノウハウの方が多かった気がします。 42項目のコツが書かれている本なのですが、いくつか実践しようと思うことがありました。最もこれがと思ったことは、「1分で説明できる資料を作る」ことです。何の話、依頼内容、結論、論拠、補足という5項目で資料を作るということだったのですが、[…]
麦二郎
7ヶ月前

『図解 超タスク管理術』佐々木正悟

No.1716 2022年10月30日読了 本のタイトルの前に「なぜか仕事が早く終わらない人のための」という言葉が付いています。読んでいる時は、あまり意識していなかったのですが、読み終わってみるとなるほどと思います。 最初はタスク管理術の基本的な事項についての解説が書かれています。そもそもなぜタスク管理が必要なのかということに始まり、タスク管理の基本ステップをやさしく解説しています。タスク管理の用語についても解説されていて、とてもわかりやすい本だと思いました。基本的には、予定とプロジェクト、タスクの3つに分けて、それぞれカレンダーで管理するのか、ToDoリストで管理するのか、が解説されており、[…]
麦二郎
去年

『人生に差がつく時間の作り方活かし方』和田秀樹

No.1702 2022年8月16日読了 著者は精神科医で、本の著述などいろいろな仕事を掛け持ちで進められていらっしゃる方です。なので、タイムマネジメントに関しては実践して得たノウハウが沢山あって当然のような方です。 全体を通してこの本に書かれていることを乱暴に一言にまとめると、「時間の活かし方は目的意識を持つこと」と言えるのではないでしょうか。何もしないでぼんやりしている時間も、目的があってのことでしたら、時間の浪費ではないわけです。逆に目的も無くぼんやりして長い時間を過ごすと、ただ何もしないで時間を浪費しているに過ぎないわけです。大事な明日のために、今日は何もしないで体を休めることに集中す[…]
麦二郎
去年

『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』大平信孝

No.1659 2021年12月25日読了 似通った本を2冊連続読みました。決定的に違うのは、『面倒くさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本』の方はタイトルにあるとおり、「やる気」を出す本ですが、この本は「やる気」に頼らない本です。どっちが良いのかどうかではなく、僕の思いに近いのは、「やる気」に頼らず実行力がある方でしょうか。「やる気」は波があると思いますので、出たり出なかったりするものだと思います。それに頼らないということは、波が無いのではないかと思うからです。 37のコツを全て実践するのは、不可能です。自分に合わないこともあります。或いは既にやっていることもあります。実践してみたいと思[…]
麦二郎
2年前

『Think Smart』ロルフ・ドベリー

No.1635 2021年9月8日読了 この前読んだ『Think clearly』は、より良い人生のための思考の道具箱でした。言いかえれば「すべきこと」でした。この本は、逆に「すべきでないこと」が書かれているのです。幸福を求めるよりも不幸にならないことを考えるという方向性です。 私達はいろいろな思い込みがあり、その思い込みにより考えたり、行動したりしています。そのことに気付き、それを排除できれば、良い人生を送ることができるという考え方です。 そういう思い込みがあったのかと思うことが多々書かれています。そう言われてみれば、それは錯覚だったとか、この本を読むと気付くことがいくつもあります。例えば、[…]
麦二郎
2年前

『世界一楽しい決算書の読み方』大手町のランダムウォーカー

No.1630 2021年8月15日読了 財務諸表は毎月のように目にしているのですが、それぞれの意味は理解しているつもりでも、そこから読み取れるものは何だろうと思っていて、この本を手に取りました。クイズに答えるメンバーが答えを導く考え方について発言する会話形式になっています。その会話が考え方を表現できていて、理解しやすい本だと思いました。 それぞれ財務3表の解説で1章から3章まで。それからB/SとP/Lの複合問題で4章目という章立てになっています。第0章もあって、こちらはあくまでも導入部分のような感じです。 企業が公表しているデータなので、実在する企業の財務諸表を例に出して、これはどの企業でし[…]
麦二郎
2年前

『小宮一慶の「日経新聞」深読み講座2020年版』小宮一慶

No.1628 2021年8月12日読了 Amazonで検索してみましたが、2021年版はヒットしませんでした。ヒットしたのは、2017年版から4冊だけでした。○○年版とされているのは、その年のキーワードが違っているからか、経済と会社数字の状況も年によって変わっているから、その部分が書き換えられているのかも知れません。 序章は2020年の経済を読む5つのキーワードについて書かれています。日経新聞の読み方に関する章は、第1章と第4章です。第2章と第3章は、日経新聞を読むにあたって知っておいた方が良い経済の知識と会社数字に関する知識について書かれています。 同様の本を前にも読んだ気がします。201[…]
麦二郎
2年前

『経営者になるためのノート』柳井正

No.1626 2021年8月9日読了 この本も経営とは何かということを知りたいと思い、購入した本です。ページ見開き中央に文章があり、その周りには罫線が入った広い余白が用意されていて、気付いたことを書き込めるようになっています。私の場合は、主目的は読むことだけだったので、書き込みはしませんでした。本へのマーキングや書き込みは、あまり得意ではありません。 経営者に必要な4つの力というものがあり、それは変革する力と儲ける力、チームを作る力、理想を追求する力です。この4つの力を7つの視点から説明した内容になっています。 決して難しいことは書かれていなくて、私でも十分理解出来そうな内容でしたし、これま[…]
麦二郎
2年前

『戦略参謀の仕事 プロフェッショナル人材になる79のアドバイス』稲田将人

No.1625 2021年8月9日読了 経営企画の仕事って何だろうと思っていたところ、この本が目に付いたので買っておいた本です。買ってはみたものの、かなり長い間積読本化していて、やっと今日読み終えることができました。 積読本の話ですが、この本を読んでみたいと思ったら、とりあえず買っておいた時期が続きました。どんどん積読本は増えて行き、数が減らなくなっていました。読みたいと思う本を見つける度に買っていて、最近では新しい本から読むことが多かったからです。気が付いたら3年くらい前に買った本が、まだ積読本リストにありました。さすがにこれではいけないと思い、新しい本を買うのをぐっと我慢しつつ、積読本減ら[…]
麦二郎
2年前

『超リテラシー大全』

No.1620 2021年8月1日読了 「リテラシーとは」で検索してみると、いろいろ出てきます。「○○リテラシー」と「リテラシー」の前にいろいろな分野を表す言葉がくっついて1つの意味になっていることが多いようです。要するに○○に関する情報を収集して、その情報を活用することができる能力のことのようです。 この本は、この「○○」別に章立てされています。お金、仕事、IT、住まい、法律、セキュリティ、医療、介護、防災の9つです。そうだったんだと気付くものもあったり、なるほど大切な情報だと思うものもあります。私の年齢では転職に関するリテラシーは必要ない気がしますが、どのリテラシーも大切なものだと思いまし[…]
麦二郎
2年前

『コンサルタント的省力説明力』小早川鳳明

No.1619 2021年7月30日読了 余談から入りますが、今月後半は良く読書をしました。特に四連休は、毎日のように本を読むことができて、久々の充実感を味わうことができました。このペースで行くと、来月はかなり読めるのではないかと思っています。上昇気流に乗れそうな気がしています。そして、積読本をかなり減らしたいと思っています。 ロジックツリーやSWOT分析について、とてもわかりやすく解説された本だと思いました。プレゼン資料の作り方も、大変参考になります。惜しむべきはサイズが新書で、PowerPointの1ページの内容が非常に見づらいのです。モノクロの図しか無いのが、わかりにくく感じました。説明[…]
麦二郎
2年前

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』

No.1618 2021年7月30日読了 いつから読み始めたか、忘れました。この手の本、つまり1日1ページみたいな本ですが、結構見かけます。教養が身に付く本だったり、最近良く出版されている気がします。1日1ページで1年と言うのは、結構きついと思います。1年間毎日読み続けて、1冊読めるのです。せっかちな私としては、読む自信がありません。なので、今回は1日6ページを目安に読みました。いつから読み始めたか、忘れてしまったのですが、多分3か月弱で読み終えることができました。 365話ありますから、それを一括りで言うのは難しいです。敢えて一括りで言うと、世の中でそれなりの仕事をした方は、どなたも命がけだ[…]
麦二郎
2年前

『「超」メモ革命』野口悠紀雄

No.1616 2021年7月25日読了 勝手に勘違いして買ってしまいました。この本がメモ術の本かと勘違いしたまま。つまりメモの取り方の本だと思ったと言うことです。でも、表紙を見ればそうではないことがわかった筈です。「クラウドにアーカイブを作って、その便利さを体験しよう!」とあります。そうなんです。この本はメモをすばやく引き出せるようにする整理術と言った方が良い内容の本でした。著者は紙ベースのファイルを「押し出しファイリング」という発想で整理し、すぐに取り出せるようにした方でした。 メモなどの写真を含めた広い意味のメモについて、クラウドを活用し、Googleドキュメントを使って行う目的のメモの[…]
麦二郎
2年前

『サクッとわかるビジネス教養 地政学』奥山真司(監修)

No.1615 2021年7月24日読了 今月は読書が好調です。意識的に読書の時間を取ることができているからだと思います。特に休日はそうです。この時間帯は読書をしようと決めて、予定どおり実行することで、本を読むことができています。休日は何となくだらだらと過ごすことが多いのですが、コロナ禍でまん延防止措置対象になったのを機会に、意識的に読書時間を取ってみることにしたのです。読みことができると、相乗効果でしょうか、もっと読みたくなります。沢山ある積読本を10月中には0にしようと決意したことも、読書に対するモチベーションを上げることができたようです。「読書は量ではなく、質」なんですが、どうやら目標の[…]
麦二郎
2年前

『図解モチベーション大百科』池田貴将編著

No.1605 2021年6月23日読了 CHAPTER1からCHAPTER7までの七つの章に分かれています。順番に「動機づけ」のモデルケースから始まり、人材育成、目標設定、意思決定、人脈作り、自己管理、発想転換と続きます。 例えば、とあるコーヒーショップで配っているスタンプカードがあります。Aパターンは10杯コーヒーを飲むと1杯無料になるという10個のスタンプを押せるようになったカードです。Bパターンは12杯飲むと1杯無料になるカードで、最初の2杯まではスタンプが押された状態のものです。実験結果によると、Bパターンの方がはるかに多く無料のコーヒーを手に入れたそうです。つまり、ゴールに近づくに[…]
麦二郎
2年前