このブログと僕について

整えること

ある日、川崎のショッピングモールにある本屋さんに立ち寄った時のこと、平積みされたこの大判の本『暮らしを、整える』が、とても気になりました。

その場では迷った挙句、中身をパラパラと捲ってみただけで、買わずに本屋さんを出ました。でも、とても気になっていました。家に帰ってから、やっぱりじっくり読んでみたいと思っていたのですが、すぐにAmazonでポチッとやってしまいました。

とても気になったのはなぜだろうかと、後で考えてみました。これを書いている今も、そのキーワードが頭に浮かんでいるのですが、やはり「整える」ということが、とても気になっていたのです。もっと言うと、このキーワードがここ数年間ずっと僕の頭の中にあります。

『暮らしを、整える』には、三つの「片づける」ものが書かれています。「片づける」と「整える」は、同じことなのでしょうが、僕には「整える」という言葉の方が合っている気がします。「片づける」ものの一つ目は「暮らし」であり、二つ目が「頭」であり、そして三つ目は「心」です。三番目の「心」を片づける、「心」を整えるということが、とても大切に思えます。

心の中に何か引っかかりがある場合、心が騒つくことが良くあります。ちょっとした異物が混入したような気持ち悪さを感じるのです。その異物を取り除くにはどうしたら良いのだろうと、いつも悩んでいる気がします。取り除こうともがけばもがくほど、どうにもならない時が多い気がします。

ヒントはある時ふと、心に浮かびました。来週着て行くシャツにアイロンをかけている時、シワが取れてパリッと仕上がった時、とても気持ちが良いのです。靴を磨いてピカピカになった時、床の雑巾掛けをして汚れが落ちた時も、同じ気持ちになります。禅の世界では、掃除が修行だということには、とても説得力を感じます。つまり、身の回りのものを「整える」ことによって、心も「整える」ことができるのではないかと思ったのです。

「整える」というキーワードから、いろんな思いが心を過ぎります。持っている万年筆用のボトルインクを机の上に全て並べて、本当に使うものだけを残して処分しようか。持っているノートのストックをリスト化して、使ったら消し込むようにしようか。消し込みができないうちは、新しいノートは買わないようにしようとか。いっぺんに全てを「整える」ことは難しいので、少しずつ進めていこうとか。そんな思いや計画を、ノートに書いて、やったこと、これからやることを、整理したらどうか。そしてこのブログも、そういう作業を記録して行くことにしてはどうかと思ったのです。

ブログタイトルについて

ここのところ、このブログのタイトルを、頻繁に変えています。『それから』という響きは良いけれど、内容を表していない。『日々を変えるノート』と言うのも、かなり抽象的だ。『おまけライフのーと』の「おまけ」は、ちょっと良くない意味が強すぎるんじゃないか。じゃあ何が良いのだろう。キーワードは何だろうって考えたり、長田弘さんの詩のタイトルを眺めてみたり、いろいろやってみたのですが、思い付きません。

こういう時は、初心に戻るのが一番だと思ったりして、結局元に戻すことにしました。このブログを始めた当初のタイトル『それから』に戻します。

「それから」と言うと、個人的には夏目漱石の小説を思い出します。主人公代助は、かつて親友に譲った三千代と再会して、人妻である彼女との愛を貫く決心をする。愛を代償に社会から葬られる夫婦はどうなるのか、という物語だけど、このブログは漱石の小説とは関係無い。ただ、この小説のタイトルを知っていたから、「それから」と言う言葉に、それなりの思い入れがあったのだと思います。

言葉の響きが良いということもあります。余韻と言った方が良いでしょうか。これで終わりではなく、続きがあるという意味を感じます。言葉として余韻を残すようなタイトルを付けたいと思ったから、この「それから」という言葉には惹かれます。

やっぱり、元のタイトル『それから』に戻そうと、決めました。

このブログの内容について

今年の春に、僕はとうとう60歳の誕生日を迎えました。暦を一回りする、つまり還暦と言う年齢になったのです。平均寿命は延びているのですが、そろそろ草臥れて来るから、何が起こるか分からない年齢でもあります。実際、最近僕の大学時代の親友は、僕より少し若くして亡くなってしまいました。人生の終盤に差し掛かっていることには違いないと思います。

そのせいか、最近はいろいろな思いが、心を過ぎります。「整える」と言うことも、そのひとつです。いつ人生が終わるのかも分からない、そんな状況だからこそ、身の回りは整えておきたいと思います。いつ人生が終わるのかも分からないという点では、年齢は関係無いと思いますが、そういうことも若いうちには、思ってもみないことなのです。今だからこそ考えたり、心を過ぎったり、思い浮かべたりすることのいろいろを、書き記しておきたいと思います。

最近ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが共演している『最高の人生の見つけ方』という映画をAmazonプライムビデオで観ました。映画館で一度観た作品です。英語のタイトルは、「The bucket list」です。「死ぬ前にやっておきたいことや達成したいことを書き出したリスト」のことです。「kick the bucket」という英語がスラングで「死ぬ」という意味で、そこから来ているようです。癌宣告された二人は、「Backet List」を作り、病院を抜け出して実行し始めます。「Backet List」を作りたいとか、「Ending notebook」みたいなものも、そろそろ書いておこうかという気になる年代です。

ブログのようにネット上でオープンになるような媒体で、自分の気持ちをそのまま書くというのも、少々憚る気持ちになりますが、これからはできるだけそうしたいと思っています。見かけとか、格好とかを気にするのではなく、できるだけ自分自身に素直な形で、いろんなことについて書いて行きたいと思います。もちろん、他人を傷付けたり、不快感を与えてしまうような内容だったら、書きません。誰にも迷惑をかけない内容なら、できるだけ自分自身の自然な思いを表現したいと思っています。

カテゴリー分けについても、少々変えて行こうと思っていますが、まずは記事を書くことを優先したいと思っています。記事を書きながら、カテゴリー分けについては、見直して行きます。

僕自身について

1957年春、高知県で生まれました。高校まで高知県で過ごし、高校を卒業してから、高知を脱藩しました。

大学に入る前、受験に失敗し、そこで本と出会いました。その頃に貪り読んだ作家の一人が、夏目漱石だったりします。結局2年間余計に勉強して、大学に入りました。大学の4年間を含め、6年間は京都で過ごしました。

卒業後は四国と東京を行ったり来たりの転勤族となり、今から約4年前に今の会社に転職をしました。今年の誕生日をもって、定年退職となり、引き続き契約社員という身分で働いています。

海外旅行が趣味だった時代もあり、北海道を何度か旅したり、鎌倉散策にはまっていた時期もあります。最近では、小田原周辺に出没することも多く、ワンコを飼い始めてからはもっぱら日帰りの旅をしています。

文章を書くことが大好きなので、できたら文章を書くことをライフワークにしたいと思っています。旅好きなので、旅の文章を書いて暮らしたいというのが、夢なのです。

本は読まない方だったのですが、2008年頃から何を思ったか、毎年100冊以上読む人になってしまいました。このブログも読書記録の比率が多くなっています。

2017年6月25日
しん


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このブログと僕について」への4件のフィードバック

  1. mana

    こんにちは。
    なにやらの仕事上の検索をしているなかで、二ヶ月ほど前に偶然見つけて時々開いています。全部を読んでいるわけではありませんが、なにやら頁を見ているだけでほっとするというか、自分が幼い頃から感じていた風に吹かれているような穏やかな気持ちになります。『それから』という言葉にも惹かれているのでしょう。それなりに?かなり?年齢を重ねている私ではありますが、始めて他人にメッセージを送ってみようと思いました。そんな行動にでるほど、なんだかわからないけれど響くものを感じています。それはなんだろうと時々考えてみますが、『美しさ』や『丁寧さ』なのか、あなたの人柄が醸し出されているのか・・・・・・・
    私はこれから上手くいっていない仕事をやります。背中が痛いので限界ではありますが、時々こうして脱線しながら頑張ろうと思います。Macは仕事上の大切なパートナーですが、マニアではありませんので使い方もほとんど知らない中での付き合いです。仕事で何十時間も電源を落とせなかったときは、つい「お疲れさまでした」と声掛けはしてしますますが。

    ときどきは風に吹かれに見させていただきます。

  2. 春風裕

    manaさん、はじめまして!

    とても嬉しいコメントをいただき、ありがとうございました。
    ちょっと元気をなくしていたのですが、取り戻すことができました。

    よろしければこれからも気が向いたら、このブログを覗きにきて下さい。
    よろしくお願いします。

  3. mana

    こんばんは。
    仕事を終えてこれからパソコンの電源を落とすところですが、
    宇多田ヒカルのくだりを読んで思わず走り書きを・・・
    というかちょっと笑ってしまったので・・・・
    そう、あのコマーシャルのお陰でわたしもつい買ってしまいました。アルバムを。

  4. 春風裕

    manaさん、コメントありがとうございます。
    宇多田ヒカルさんのアルバムを買われたんですね。
    いい曲ですね。”Can’t Wait ‘Til Christmas”。
    お別れの曲みたいで少し寂しくて、それでいて次の季節への希望があるような気がします。

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