『騎士団長殺し 第2部遷ろうメタファー編』村上春樹

投稿者: | 2017年10月28日

騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編』は、第1部よりもハイペースで読めた気がします。昨日までに読み終えられるかなと思っていたのですが、今日になりました。でも、今朝本を開いて、残り80頁くらいを、夕方まで少しずつ読む気が、朝のうちに一気に読んでしまいました。

この小説を通じて、何を伝えようとしているのかについては、読む人によって感じることが異なるかも知れません。第1部では、イデアたる騎士団長が顕れ、現実離れしている架空の物語のように思えた場面も多々ありました。引き続き第2部にも騎士団長は顕れますし、今度は「顔なが」と主人公が呼んでいるメタファーが、現れます。そして異次元的現象がかなりの頁を割いて書かれていたりします。

この小説はファンタジーなのかと言うと、決してそうではありません。生身の人間の営みが描かれています。失恋したり、離婚しかけていたり、子供が生まれたり。現実離れしている出来事が起こりつつ、世の中に普通に起こる人間に纏わる出来事も描かれて行きます。

意外だったのは、読後感の良さです。これまでの作品、特に『ノルウェイの森』などでは、重たい読後感だった気がします。それとは違って、冒険を終えた後の静けさとほっとした感じが漂っているようなラストだったのが、結構意外だったと思います。

僕がこれまで呼んだ村上春樹作品は、『ノルウェイの森』や『風の歌を聴け』、『1973年のピンボール』、『カンガルー日和』、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、『羊をめぐる冒険』、『1Q84』、『回転木馬のデッドヒート』、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』、『女のいない男たち』と、割と読んでいることに驚いたのですが、こんなところです。まだ読んでいない最近の作品となると、『海辺のカフカ』と『ねじまき鳥クロニクル』などでしょうか。これらの作品も近いうちに読んでみたくなりました。そうすると、この『騎士団長殺し』に通じるヒントが掴めるかも知れません。
(60冊目/2017年)


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