当たり前のことを当たり前にやるとか、指示された仕事ができない理由を探さないなどの「仕事の姿勢」、優先順位をつけたり、計画を立てたりする「仕事の進め方」、「チャンスをものにする」、自分への投資や仕事の先回りの仕方などの「前もって備える」、「時間を生み出す」、「周りを巻き込む」、「仕事の質を上げる」、最後に「あなたが目指すべきもの」という8つの章に別れている。
意識できているものも、忘れてしまっているものもあるけれど、確かに「仕事の基本」についてわかりやすく解説された本だった。臨場感があるのは、入社5年目になる営業社員の鰺坂俊太を主人公とした小説仕立てになっているからだ。コミック版のビジネス本をよく見かけるが、コミックでなく小説になっている。「仕事の基本」ひとつひとつに対して、物語があり、その解説があるという形になっている。
身についているようで、身についていない「仕事の基本」は、やはり日頃から意識しておく必要がある。そういう意味では、とても良くまとまっている本だと思います。
(31冊目/2017年)