『獣の奏者 Ⅲ探求編』上橋菜穂子

本当はこの前の2巻で物語は完結していたのですが、『獣の奏者 Ⅲ探求編』からはその後のエリンが描かれています。愛する人と結婚し、愛する息子がと三人の家族が描かれています。

ある村で起きた闘蛇の大量死の原因究明を命ぜられ、主人公エリンはその謎を説こうと努力します。第2巻までの物語で謎のまま終わっている出来事が解き明かされて行くのを描いている点で、この第3巻以降の物語へ続いて行くのは必然だったのかも知れないと思いました。少なくとも終わった物語の続きを無理矢理書いている感じはありません。

ストーリーに触れないようにこの物語の感想を書くことは、難しいと思います。でも、敢えてそういうふうにこの記事は書いておきたいと思います。読む前に知ってしまうと、この物語の面白さを損なってしまうかも知れません。でも、読み終えてすぐにもう一度読みたいと思ったのですから、ストーリーを知っていても、十分に面白い物語なのかも知れません。

獣は人類と同じ生き物であって、人類を含めた生き物の一生というものが描かれている気がします。特に王獣についてはそんな気がします。闘蛇は人類とはかなり遠い存在のような気がします。

この物語は終盤に向かって行くに従って、終わってほしくないと思い始めます。ラストの意外性は多分感じないのではないかなと思います。それは生き物が持つ宿命と言えるのかも知れません。
(11冊目/2017年)


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