『獣の奏者 Ⅱ王獣編』上橋菜穂子

獣の奏者 Ⅱ王獣編』は、480ページくらいの分厚い本です。実質的に3日で読んでしまいました。

僕が本を読んでいるのは、だいたいは通勤の往復の時間です。おおよそ片道1時間なので、毎日2時間くらい本が読める計算になります。だいたいの本は片道で60ページくらい読めるのですが、この本は100ページ近く読めることもあったりして、とても読み易い文章で書かれている本でもあります。面白いので、集中して読めたこともページ数が増えた要因の一つかも知れません。

ストーリーの詳細には触れないことにしていますが、この第2巻で物語は完結しています。これで終わっても不自然さはありません。むしろここで終わった方が良かったのかも知れないと、実は第4巻まで全て読んでしまってから書いているので、そう思ったりします。エリンが怖れていたことが起きたのだけど、同時に救われる出来事もあったのです。

読んでいて思ったのですが、この物語は実に巧みに作られています。ストーリー展開がゆったりとしてきて、少々退屈さを感じ始めるか否かのタイミングで、仕掛けられた急展開が入ります。落ち着いて本を置く隙を与えない、そんな感じです。

登場人物の多さと慣れない人名や地名に気を取られることも無かったのが、不思議でした。少しはこの人は誰だったっけと思ったこともありましたが、外国文学とか架空の人名が出てくる物語を読む時の煩わしさを感じなかった気がします。

振り返ってこの本のことを思い出しながら書いているのですが、再読したくなってきます。ストーリーだけの面白さだと、そうは思いませんが、この物語のテーマに関する大切なことをどこかで読み飛ばしているのではないか、などと心配になってきます。著者が書きたかったことを更に深く読み込んでみたいと思ってしまうのです。とても良い本でした。
(10冊目/2017年)


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