『青い記憶』田村優之

田村優之さんと言うと、現役新聞記者が書き、刊行から2年後にブレイクした本として紹介されていた『青い約束』をずいぶん前に読んだ。先日本屋さんでこの『青い記憶』を見かけ、続編なのかなと、あまり中身も確かめずに買ってしまった。

本の帯や裏表紙のあらすじを読めば、話としては繋がっていない作品だということが、すぐに分かる。読んでみたら、確かに前作と共通するところを感じる作品だった。「青い」シリーズは、青春に犯した過ちをずっと心の中に持ち続けて生きてきた登場人物が居て、その真相がラストでわかるというところが共通している。意外性はそれほど感じられないが、ある程度想定内の真相だけど、何だかとてもほっとするものを感じる。

そういう本だから、ストーリーに関する詳細には触れない。

主人公は父。若かりし頃に画家を目指しており、パリに留学する。そこで知り合ったオルガという恋人との恋愛小説と言っても良い。画家を目指して努力する姿と恋愛を描いた小説なのだけど、自分の才能を悲観するようになった頃、ある事件が起きてしまう。そしてその真相を知らないまま、画家を諦め帰国してしまう。そんな父からの手紙を読み、パリを訪れた息子が、父と関わった人達と会うことにより、父の青春時代に起こった事件の真相がわかるというストーリー。

1ページの文章はそれほど詰まっていないこともあり、文章も読みやすくすらすらと読める本。普通に面白く、読後感はとても良いので、個人的には好きな小説に入ると思う。
(98冊目/2016年)


↑↓この記事良いなと思ってくださったらポチッとお願いします!
ブログランキング・にほんブログ村へ 

コメントを残す

CAPTCHA


*

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.