『なかよし小鳩組』荻原浩

投稿者: | 2016年11月6日

『なかよし小鳩組』荻原浩

直木賞受賞でいろんな本が本屋さんで平積みされるようになった荻原浩作品。ユニバーサル広告社シリーズ第二弾の『なかよし小鳩組』を読んだ。

シリーズ第三弾の『花のさくら通り』を先に買ってしまい、この作品を先に読んでおかなくてはと、後から買って来た本だ。ちなみに第一弾は、超過疎化にあえぐ日本の秘境・牛穴村の村おこしの企画を引き受けた倒産寸前のユニバーサル広告社の話『オロロ畑でつかまえて』である。

荻原浩と言うと、ユーモア小説という連想をしがちな作家である。でも、『明日の記憶』のようなとてもシリアスな物語も書いている作家だ。抽斗の多い作家だと思う。

今回は小鳩組というやくざのCIを引き受けることになったユニバーサル広告社の人達を描いている。バツイチコピーライターの杉山の視点で物語は綴られて行く。苦しい経営状況でひょんなことからやくざの仕事を引き受けるハメになってしまった、ユニバーサル広告社の面々だが、何だかんだ言いながら、仕事を進めて行く。おっかなびっくりしながらも、クライアントの要望を運にも助けられて実行して行く。

そんなユーモア溢れる物語に見え隠れするのが、主人公杉山の人生である。バツイチになってしまったことや元妻に引き取られて、義理の父に懐いていない娘を預かったり、まさに人生の悲哀が描かれているところも、さすが荻原浩さんだと思う。単なるユーモア小説で終わらず、ほろっとする場面も多々あるところが、読んでいてとても面白い作品になっている。

シリーズ第二弾を読み終えたので、ちょっと間隔を開けて、近いうちに第三弾を読みたいと思ってます。
(88冊目/2016年)


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