『ごはんぐるり』西加奈子

『ごはんぐるり』西加奈子

ごはんぐるり』この本は、とても面白かった。

特に印象に残ったのは、卵かけご飯の話です。著者がエジプトで暮らしていた時、エジプトでは生卵などは決して食べられなかった。日本から帰国する人が、卵のパックを膝に乗せて、割れないように持ち帰り、その卵で食べる卵かけご飯は格別に美味しかったという話です。日本では普通に食べられて、手軽なものでも、海外へ行くととても貴重な食べものがあります。そういうものを食べたいという欲求が溜まって、弾けそうになっているところで食べるものは、実際よりも数倍美味しく感じるのでしょう。当たり前の有り難さを感じそうです。

そういう場合には、どんなに高級な美味しい料理も、叶わない気がします。高級なフランス料理をずっと食べられなくても、それは普通のことなので、平気だと思います。でも、普段良く口にしている卵かけご飯のようなものを、食べたくてもずっと食べられない時に、やっと口にすることができたなら、やはり飛び切り美味しく感じるに違いありません。

ごはんぐるり』は、食に関するエッセイ集です。正確に言うと短編小説もあり、対談もあったりしますから、食に関する本と言うのが正しいのかも知れません。
(87冊目/2016年)


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