『リカーシブル』米澤穂信

投稿者: | 2016年4月27日

『リカーシブル』米澤穂信

米澤穂信作品の初読みは、『満願』だった。結構面白いというのが、率直な感想だった。初めて読む作家の本は、期待と不安を感じながら読むスリルがある。

いろんなタイミングで、米澤穂信作品は、目に入ってはいた。この『リカーシブル』もそうだし、『インシテミル』もそうだ。他にも時々目について、読んでみようかなと思いながら、結局これまで読めていなかった。このあたりで個人的には、一気にブレイクするかも知れない。

リカーシブル』の好きなところは、やはり主人公の中学生ハルカだろう。とある地方都市の閉鎖的な謎に、果敢に立ち向かって行く姿は、晴れがましい。とてもポジティブで、爽快感さえ感じる。主人公が複雑な家庭事情や血の繋がっていない母親に気づかいながら暮らしている環境に裏付けされた影を背負っているから、さらにポジティブに映るのである。血の繋がっている弟を馬鹿にしているようで、庇っていたりする。

ラストは謎が解けた爽快感よりも、主人公の成長の方に気が取られる。飽くまでも主人公が良いのである。個人的には、主人公の切なさよりも強さの方をより感じる物語だった。『インシテミル』を読んでみたいと、弾みが付いた気がする。
(51冊目/2016年)


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