『二千七百の夏と冬(下)』荻原浩

『二千七百の夏と冬(下)』荻原浩

二千七百の夏と冬(下)』を読み終えた。3日かかり、ほとんどは通勤の往復の時間を使った。おおよそ往復で100ページ読み、それを3日間続けた。耳慣れない言葉、例えば動物の名前などの引っかかりもあり、いつもより1ページあたりの時間はかかった気がする。後半に入り、次のページを読みたいと思う気持ちが強まったけれど、読むスピードはあまり上がらなかった気がする。

ダム工事現場で見つかった縄文時代の遺跡を取材する記者の女性が、そこで見つかった二体の人骨に関して興味を持ち取材を続ける。女性の過去の恋に関する回想と、縄文時代に生きていた男性ウルクの物語が、並行して進んで行く形式になっている。

縄文時代の終わりから弥生時代へ変わろうとしている頃、縄文人の少年ウルクが大人へと成長して行く姿を描いている物語。ウルクは入ってはならない場所でヒグマと闘い、それがきっかけで村を追われてしまう。その時に偶然に出会った弥生人の少女カヒィに恋をする。村を追われたウルクは、弥生人の持つ米を持ち帰ったら、村に再び受け入れてもらえるとの約束を得る。弥生人の村へと旅立つウルクは、途中でヒグマとの死闘を乗り越え、成長しながら旅を続ける。そして、弥生人の村へと辿り着き、カヒィと再開する。

ちょっと切ない物語だった。遺跡から発掘された不思議な人骨に隠された物語があるというところは、歴史ロマン的な趣があり、興味をそそられた。これまでになかった荻原浩作品の新しいジャンルに対する期待もあった。その期待は決して裏切られることはなかったと思う。
(46冊目/2016年)


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