『岸辺の旅』湯本香樹実

『岸辺の旅』湯本香樹実

岸辺の旅』は、写真の本の帯にもあるとおり、映画化され去年の秋に公開された物語です。

突然いなくなった夫が、突然3年経って帰って来る。しかも夫は海の底で蟹に食われてしまったと言う。現実的でない物語なんだけど、読んでいても違和感を感じない。ファンタジー小説だとも思わない。生と死の境目を感じさせない物語は、淡々と進んで行く。

3年経って帰って来た夫を自然に受け入れ、夫が誘う旅に当たり前のようについて行く。そういう自然な流れが、違和感を感じさせないのかも知れません。或いは著者の文章力なのかも知れません。淡々と進んで行く、とても静かな物語です。驚きも怖さもなく、ただ自然な感覚なのが不思議でした。

湯本香樹実さんの作品を初めて読んだのは、『夏の庭―The Friends』でした。この本も同じ著者だったのかと、この本のことを知って初めて気付きました。

映画を観たいと思います。幸いなことに、公開されて約半年経つ4月20日には『岸辺の旅 [DVD]』が発売されるようです。今上映されている映画館も少しはあるようですが、遠くまで観に行くよりもDVDの発売を待った方が良さそうです。
(25冊目/2016年)


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