『鍵』乃南アサ

『鍵』乃南アサ

』は、両親を亡くした三人きょうだいがいつの間にか、ある事件に巻き込まれて行くのを描いている小説です。姉と兄、妹という三人きょうだいなのですが、主に兄妹の心理的葛藤を描いています。兄と妹の気持ちのすれ違いがあり、そのことが事件を拡大させていくという設定が、とても面白いのです。逆に言うと、この兄妹の気持ちのすれ違いがなく、もっとコミュニケーションが取れていたなら、事件が拡大することも無かったかも知れません。

通り魔事件に端を発して、一旦解決したかに見えつつ、殺人事件に拡大して行きます。そして意外なところに潜んでいた犯人へのヒントは、最初から随所にあったりします。

ミステリーとしての面白さと兄妹の心理描写、それぞれの友人との関わりなど、いろんな角度から楽しめる小説でした。とても読みやすい文章は、乃南アサさんという作家が自分の好みに合っているということかも知れません。
(114冊目/2015年)


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