『ペンギンのバタフライ』中山智幸

投稿者: | 2015年12月5日

『ペンギンのバタフライ』中山智幸

そんなに頻繁ではないけれど、たまにインスピレーションで本を買う。あらすじとか、本の帯に書かれているコピーすら読まないまま、タイトルの響きだけで買ってしまうことがある。この『ペンギンのバタフライ』は、そんな本だった。

5つの短編が収録されている。それぞれの物語は、少しずつ繋がっていて、何となくひとつの物語を読んでいるような気分になる。

「さかさまさか」は、時間を遡って運命を変えようとする話。「バオバブの夜」は、幼いときに死別した父親と出会う。「ふりだしにすすむ」は、突然自分の生まれ変わりだと言う老人が現れる。「ゲイルズバーグ、春」は、2年後から届いたメールの話。最後の「神様の誤送信」は他人の未来が見えてしまう男が主人公。

それぞれ、現実ではあり得ない、ファンタジー小説のような設定がある。でも、ファンタジー小説ではないと思う。現実ではないのだろうけど、どこかリアリティを感じたりする。

文章はとてもやさしい感じで、さらさらと読めてしまう。小難しい文章でないのが、僕の好みだと思う。内容的にも、やさしくソフトな感じがする。ファンタジー的な部分は、ちょうどスパイスのような印象を与えているのかも知れない。本の帯にある「あなたの小さな決断がどこかの誰かを幸せにする」ような、そんなやさしい物語だと思う。
(106冊目/2015年)


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