『光』三浦しをん

投稿者: | 2015年11月2日

『光』三浦しをん

』の装丁を見た限り、裏表紙にあるあらすじを読んだ限り、この本は重たい方の三浦しをん作品に違いないと思っていました。そのせいか、買ったのはかなり前だったと思いますが、ずっと積読本のままでいました。読み始めるのに、少々弾みを付ける必要があったのです。年寄り臭い「どっこらしょっ」というかけ声が必要だったのです。

そして、とうとう、読み始めました。「あれっ」「おやおや」っていう感じでした。すらすらと読めるではないですか。予想していた状態とは、ちょっと違っていました。休日に時間を作って、本に向かったのですが、いつの間にか時間を忘れてページを捲っていました。いつもはなかなか捗らない日曜日の読書も、気がつくとこの本の半分近くまで読んでいました。

2日目は福岡へ出張して、往きの電車と飛行機の中で、ずっとこの本を読み続けていました。解説を残して読み終えました。復路の飛行機の中で解説を読み終えて、それなりのボリュームのあるこの本を読了していました。

書かれている内容は重く、暗く、どうしようもない気持ちになる出来事だったり、人が描かれていました。自然の力の前の無力な人間や人間の性の前で無力化してしまった人が描かれていて、どうしようもない深みにはまっていく人生がありました。そういう内容だったのですが、三浦しをんさんの筆力でしょうか、一気に読ませる作品でした。

これまでと全く違う三浦しをん作品だと思います。この作家は、どれだけの抽斗を持っているのか、また別の作品を読むのが、とても楽しみになってきました。
(92冊目/2015年)


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