『地下の鳩』西加奈子

投稿者: | 2015年10月31日

『地下の鳩』西加奈子

西加奈子作品は、『漁港の肉子ちゃん』を初めて読み、『サラバ!』でとても面白いと思ったので、いろんな作品を読もうとしているところです。この『地下の鳩』は、少し前の作品なのかなと思っていたら、2011年の作品でした。

西加奈子さんは、イランやエジプトで子供時代を過ごしたことがある以外は、大阪に住まれているようで、この『地下の鳩』の舞台も大阪ミナミです。夜の街のキャバレーで働く吉田やスナックのチーママみさを、オカマバーのママのミミィの3人が主人公と言えるでしょうか。みさをに惹かれる吉田を描いたのが「地下の鳩」で、物語は交錯していますが、ミミィの物語が「タイムカプセル」という作品です。

「地下の鳩」にもミミィが登場しますが、そのいきさつは「タイムカプセル」で明らかになるという仕掛けがあります。ミステリー的な仕掛けではないのですが。それぞれの作品のそれぞれの主人公は、過去を背負いながら今を生きている、それを描いた作品です。時折過去に苛まれてしまうのですが、特に「タイムカプセル」はその過去に向き合う前向きさがあります。

西加奈子作品をいくつか読んで行くにあたって、独特のテイストを感じています。暗さやジメジメしたものと言ってしまうと、あまりに短絡的だと思いますが、今のところ表現が難しい独特の雰囲気がある気がします。もう少し、いろんな作品を読んでみたいと思っています。
(91冊目/2015年)


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