『満月ケチャップライス』朱川湊人

『満月ケチャップライス』朱川湊人

朱川湊人さんの本は、『花まんま』とか『かたみ歌』など短編集を読んだ。この『満月ケチャップライス』は、これまで読んだ小説とは少しテイストが違っている長編小説だと思う。

主人公の進也は、妹の亜由美と母親との三人暮らし。ある日母親が連れてきたモヒカン男のチキさんが、居候を始める。徐々にチキさんが好きになって行く兄妹。進也がついていながら亜由美が足に怪我をして、足が不自由になってしまった過去があり、それをきっかけに両親は離婚することになり、三人暮らしになった。チキさんもある事件で家族に顔向けできなくなっていて、家族愛に飢えている。

この小説の面白さは、チキさんの過去が徐々に明らかにされていくところだったり、家族にふりかかる困難を乗り越えて行くところだったりする。また困難を乗り越えて行くことによって、主人公は成長して行くし、それぞれの家族も変わって行く。温かくて、ちょっと切ない家族をテーマとした物語だと思う。
(70冊目/2015年)


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