『先生と僕』坂木司

投稿者: | 2015年8月13日

『先生と僕』坂木司

坂木司さんの『先生と僕』は、文庫本が出た時に本屋さんで見かけて、とても気になっていた本でした。その本が最近また目に付いたので、買ってみました。

この本には、いくつかの面白さがあります。一つ目は、タイトルの先生と僕は、どっちがどっちかという面白さです。主人公はある日中学生から声をかけられ、家庭教師を装ってほしいと言われます。この設定で言うと、主人公が先生で中学生が僕なのですが、主人公の視点で語られている本なので、そうではないことに気付きます。中学生はとても大人びていて、世の中に対する鋭い視点も持っていたりして、どっちが年上かわからないくらいです。そういう面白さがあります。

もうひとつは、日常にありそうな謎解きであるということです。日常とかけ離れた事件の謎ではないところが、この本の二つ目の面白さです。こういう日常の謎解きに近い、軽いタッチのミステリーは、良く売れている気がします。300ページ無い本で、5つの話に分かれていて、それぞれ完結しています。長時間惹き込まれて読むタイプのミステリーも面白いのですが、こういう軽く読めるミステリーもまた良いものだと思います。

そして三つ目は、それぞれの話にモチーフとしてミステリー本が設定されている点でしょうか。そういう面白さがメインのシリーズが他にもあります。主人公は殺人が起きるミステリーが苦手で、ミステリーの先生でもある中学生の瀬川隼人は、主人公にミステリー本を紹介する形が取られています。

こういうサクッと読める本も良いものです。長編のミステリーにのめり込むのではなく、旅の友になりそうな気がする文庫本です。
(67冊目/2015年)


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