『異邦人(いりびと)』原田マハ

投稿者: | 2015年4月13日

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異邦人(いりびと)』は、京都の四季折々の描写がとても素晴らしい小説だった。風景だけでなく、それを描いた絵画や人々の生活のペースみたいなものも、京都らしさを感じられる小説だった。歴史を刻んできた街だから、この小説で描かれている人々の業も、伝わってくる。

審美眼を持った主人公菜穂は、我が儘なお嬢様なのかと思っていたが、とても真っ直ぐな人だった。運命に導かれるように、京都で暮らし始め、最初は嫌がっていたにも関わらず、ぐいぐいと引き込まれる姿が描かれている。絵画をめぐる画商と美術館主の物語なのかと思って読んでいたが、途中から描かれているのは違っていたのだと気付く。そして終盤はどんどんページを捲らずに居られなくなる。

原田マハさんは、『楽園のカンヴァス』でファンになった作家さんだけど、この本もなかなか面白かった。芸術関連の小説や、素敵な女性、強い女性を描いた小説が特徴的な作家さんだと思う。
(37冊目/2015年)


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