『冷蔵庫を抱きしめて』荻原浩

投稿者: | 2015年3月4日

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冷蔵庫を抱きしめて』というタイトルからして、変だと思う。表題作は、夫と食べ物の好みが全く違っていて、摂食障害の症状が出る妻の話である。

表題作の「冷蔵庫を抱きしめて」を含め、8つの短編小説から成る短編集である。それぞれ現代人の心の病気がテーマとなっている。DV男、浮気男、顔に何かを付けていないと人前に出られない男、ゴミを捨てられない女、思わず本音を口走ってしまう男など、変な人のオンパレード。

変だけどどこか悲しい人ばかりで、ラストはほっとする物語もある。そういうところが、荻原浩さんらしさだと思うが、何だかとても怖くなってしまう物語もある。笑えそうで笑えない、そんな短編小説集だと思う。

一番面白かったのは、やっぱり最初の「ヒット・アンド・アウェイ」。これは爽快感さえある短編だと思う。
(25冊目/2015年)


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