『笹の舟で海をわたる』角田光代

投稿者: | 2015年1月4日

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主人公の左織は、ある日風美子と出会う。風美子は戦時中疎開先で左織と一緒だったと言う。そこからふたりの人生が再び交わる。左織と風美子というタイプの違う二人の女性の、戦時中から阪神大震災頃にかけての半生を描いた小説。

ちょうど400頁くらいの長編小説だけど、読むのには結構時間がかかった。それだけ文字が詰まっている本だったし、読み応えのある作品だったと思う。

何を描いた小説かと言うと、いろんな人生を描いているのだろう。左織と風美子ふたりの女性の人生が中心に描かれているが、それぞれの夫の人生も描いている。そして左織の娘や息子の人生も、描いているのだと思う。当然のことながら、それぞれの人生は全く違うものだ。それぞれが子供の頃、或いは過去のある時期に思った人生と、今の人生は違っているのだろうか。読み終えると、自分自身の人生を思う。

お正月休みで読んだのは、とても良かったんじゃないかと思える長編力作だった。
(2冊目/2014年)


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