『青い約束』田村優之

投稿者: | 2014年10月7日

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知らなかった作家の良い作品に出会う喜びは、読書の楽しみのひとつだ。著者の名前も知らなかったし、この本の存在自体も知らなかった。本屋さんに平積みされているのを、数カ所で見つけて、ずっと気になっていた本だった。

青い約束』のページを開く前に、何となくワクワクする気持ち、期待感があって、読み始めるのが楽しみだった。その理由は、帯にある「刊行から2年後に書店さんの応援でブレイク!」というコピーだった。こういう本には、とても期待してしまう。

読み終えてみて、確かにジワジワとブレイクしても良いかも知れないと思った。何となく甘酸っぱい青春の思い出というテイストがあるし、ボクシングに打ち込んだ学生時代と親友との友情など、良い感じの部分が多々ある。確かに自分自身の若かった頃を思い浮かべながら、読んでいて良い気持ちになる部分もあったし、涙してもおかしくない部分も多々あった。

何となく違和感があったのは、主人公がアナリストとして仕事をする場面だったり、ちょっとした窮地に追い込まれる場面だったりする。特に長期国債と金利の理屈を解説する場面は、別の物語を読んでいるような気がした。青春時代があって、社会人としての今がある、それはわかるのだけど、何となくこの設定で良かったのだろうかという感じがした。

だからと言ってがっかりしたわけではないのだけれど、ちょっと惜しい感じがした。ジワジワとブレイクする良い本だと思うし、読んで良かったと思った作品だったのだけど。
(83冊目/2014年)


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