『純平、考え直せ』奥田英朗

投稿者: | 2014年8月19日

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純平は、21歳。暴走族からやくざになった。まだまだ駆け出しだ。そんな純平が、親分から鉄砲玉を命じられる。意気に感じた純平は、迷いも感じつつ、引き返せない道を突き進もうとする。純平が鉄砲玉を実行するまでの、短くて長い3日間を描いた小説。

久々の奥田英朗作品『純平、考え直せ』は、とても面白かった。奥田英朗作品には外れがない。休みの日に読み始めていたら、一気に読んでいたかも知れないくらい面白かった。3日間に純平の人生をぐっと凝縮したような、そんな濃さと、いろんな人と出会って行く。ネットの掲示板の書き込みを引用している部分も、純平の行動に対するいろんな人の反応という意味で、絶妙だった気がする。

鉄砲玉を実行すると、運が良くても数年刑務所に入るか、運が悪ければ殺されてしまう。そういう意味で残り少ない人生3日間を、やりたいように過ごしながら、過去も回想しつつ、ぎゅっと凝縮された3日間を過ごすのだ。そういう部分でテンポも非常に良くて、そのテンポに合わせるかのように、ページを捲るスピードも上がる。

とても面白くて、ちょっと切ない思いにもなる名作だと思う。
(72冊目/2014年)


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