『ミッドナイト・バス』伊吹有喜

投稿者: | 2014年7月24日

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伊吹有喜さんの作品は、全部読んでいます。新刊が出る度に、すぐに買って読んでいます。

期待しつつ読んだこの『ミッドナイト・バス』ですが、これまで読んだ作品例えば『風待ちのひと』との共通点もあって、伊吹有喜さんの作風とはやっぱりこんな感じなんだという作品でした。

故郷と東京を往復する深夜バスの運転手をしている利一が、この物語の主人公です。16年前に妻は姑とうまく行かず、息子と娘を置いて家を出て行きました。息子や娘は既に利一とは離れて暮らしています。そんなふうにバラバラになった家族が別れた妻との再会を機に、その繋がりを少しずつ修復して行きます。修復できるものと、修復できないものがあるのかも知れません。

主人公の利一が深夜バスを運転し、東京との間を行き来しつつ、物語が進行して行くのがこの物語の面白い点かも知れません。こういう設定の物語は、これ以外読んだことがなくて、斬新な設定でした。

何よりも伊吹有喜さんの小説の特徴なのかも知れませんが、静かにそしてゆっくりと進んで行く物語が、少しまどろっこしく感じつつも、その感覚が心地良かったりするのです。しっとりとしたタッチも、僕の好みだったりします。ラストもとても良いと思います。前向きなのがベストです。とても良い終わり方だった気がします。
(64冊目/2014年)


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