『愛に乱暴』吉田修一

投稿者: | 2014年5月15日

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表現の仕様が無い読後感と言うのが、読み終えた後の感想だ。妻と夫、姑など、それぞれがそれぞれの理屈で正しいと思っているが、相手にしてみれば自分勝手に過ぎない。『愛に乱暴』は、そんな我がそれぞれに見えて、人間の嫌な部分ばかりがクローズアップされた物語だったと思う。吉田修一さんは、そういう部分を書くのがうまい作家さんなのかも知れない。

それでも救いはある。ラストのラストは、ちょっと救われる。そういうことがあるから、辛くても生きて行けるみたいな、そんな救いがあるけれど、何となくすっきりしないラストでもある。

今月はもう1冊と言うか、2冊と言うか、吉田修一作品を読もうと思っている。最新刊の『怒り』上下巻である。この『愛に乱暴』も、途中からどんな展開になるか、どんどん先を読みたくなる部分はあったけれど、『怒り』はもっとそういう面白さがありそうな予感がする。
(43冊目/2014年)


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