『晴れたり曇ったり』川上弘美

投稿者: | 2013年12月22日

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小説家がエッセイ集を出版することが少ないのか、沢山のエッセイ集を出版されている作家は、角田光代さん以外あまり知らない。川上弘美さんのエッセイ集を読むのは、これが2冊目になるのだけど、川上弘美さんのエッセイ集は数冊出版されているだけなので、小説に比べるとかなり少ない。村上春樹さんのエッセイ集は3冊読んだ。伊坂幸太郎さんのエッセイは面白かったが、1冊きりしか出ていない。

多い少ないがどんな意味があるのか、よくわからなくなった。とにかく、小説ばかり読むのではなく、エッセイ集も時々読みたくなる。そんな時期に目に付いたのが、この本『晴れたり曇ったり』だったのだろう。迷わず手に取って、そのまま本屋さんのレジに直行した。

これはいいなと思えるエッセイが、いくつかあるけれど、一番だと思ったのは最後の方に掲載されている「ただ一つ」というエッセイです。雑誌「ミセス」に2011年から2012年頃に掲載されたエッセイのひとつです。何が「ただ一つ」かと言うと、「一年に一つずつ買う」と決めたものがあるという話です。そこに言及するまでに、「少しずつ」ということに触れています。これが良いのです。「せかせかしないで、ぼやぼやと、生きること。あれもこれも揃えてしまわないで、少し足りないけれどまあそれはぼちぼち、と思って過ごすこと。」というのが「少しずつ」なんですが、僕はそういう生活がいいなと思っているのです。

でも、「せかせかして、急いで生きている」のが現実です。今置かれている環境がそうなんだろう、何にもないところに行ってしまえば、せかせかしないに違いないと思いつつ、環境だけじゃないんだろうなと思っているのです。

おおよそ二日間くらいで読んだこの本ですが、「少しずつ」読んだ方がもっと味わえたかなと、反省していたりします。
(120冊目/2013年)


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