『政と源』三浦しをん

投稿者: | 2013年11月9日

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

政と源』の第一話を読むと、これは有川浩さんの『三匹のおっさん』のような引退したおじいさんが悪い奴等にお仕置きするような、そんな話なのかなと思った。読み進めると、そうじゃなくて、もっと深い小説なんだということがわかってきた。

「政」は仕事熱心な銀行マンを引退して、年金生活をしている。「源」はかんざし職人をしていて今なお現役で、弟子の徹平に仕事を教えている。二人は幼なじみでつきあいも長いが、破天荒な「源」に比べて、真面目で頑固な「政」という感じで、二人は全然違ったキャラクターである。物語は「政」が中心となっており、家族のためと頑張って仕事をしてきたのだけど、妻には逃げられてしまい淋しい生活を送っている。そんな悲哀と今まで気付かなかった本当に大切なもの、などが描かれている。

ユーモアたっぷりの登場人物達が織り成す物語に、ちょっと悲哀と人生観を盛り込んだ、とても面白い小説だと思う。三浦しをんさんは、いろいろ抽斗を持っていて、いろいろな小説を書かれているのだけど、やっぱりいいなと思える本だった。最近発売された『まほろ駅前狂騒曲』もさっそく買いに行こうと思う。「まほろ駅前」シリーズのように、この『政と源』も続編が読みたいと思える本です。
(107冊目/2013年)


↑↓この記事良いなと思ってくださったらポチッとお願いします!
ブログランキング・にほんブログ村へ 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


*

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください