『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』村上春樹

投稿者: | 2013年8月25日

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村上春樹作品を読むのは、この『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』で4作品目です。まだまだ読めていないのですが、これまで買った本はもっと多いのです。と言うのも読みたいと思って買ってもなかなか読めなかったのですが、その理由は読了するのにそれなりにエネルギーを要するからかも知れません。

今回はとてもすんなり読めました。読むペースはいつもより遅かったのですが、それは読み応えがある作品だったからだと思います。軽い作品ではなく、それなりに重い作品だからでしょう。

人生を生きていて、それなりに年数が経つと、いろんな失敗もあります。自分のせいじゃないのに、誤解を受けたり、時には不当だと思うような仕打ちに遭ったりすることもあるものです。心のどこかに魚の骨がひっかかっているような感触があるものもあるし、時にはズキズキと痛むものだってあります。天候不順な日に古傷が痛むようなものです。

そんな過去をどこかで乗り越えて来ているのだと思いますが、乗り越えられずにずっと抱え込んでいるものはあると思います。それによる痛みが大きいか小さいかは、別として。

この作品はそういうものとの訣別がテーマだと思います。そしてその先へと生きて行くことです。物語にあるいくつかの謎は解けないままで、重たい感じはするのですが、未来に向かって行くという意味では前向きな小説ではないかと思うところもあります。

これまでの村上春樹作品を知らないので、もっともっといろんな作品を読んで行くことによって、もしかするとこの本の感想も変わって行くのかも知れません。
(83冊目/2013年)


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