天地明察(下)

投稿者: | 2013年4月27日

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読み終えて、「あれっ?」と思いました。物語の始まりは主人公の渋川春海が23歳の時で、そこから二十数年後に改暦事業を成し遂げるまでの話です。改暦事業を成し遂げるまでには山有り谷有りで、相当凹んだ時もあり、あり過ぎるほどの紆余曲折が返ってまどろっこしく感じたくらいです。その割には、何だかあっさりと終わってしまった感じがするのです。

面白い本にはいろいろあると思います。思わず笑えるものだったり、ハラハラドキドキするものだったり、かなり回りくどい伏線が最後に気持ち良く答えを出してくれるものだったり、中には主人公が超人的な能力を持ち悪人を懲らしめてくれる爽快さだったり、ほろっと来る物語だったり、まあいろいろあるのだろうと思います。そう考えていると、この『天地明察』の面白さはサラッとしていて読み易く灰汁が無いところなのかも知れません。

主人公の渋川春海は、確かに算額に秀でている人物のようですし、碁の腕前もなかなかのものなのですが、何だか一番じゃない気がします。意思の強い人物だったり、個性豊かだったりするかと言うと、そうじゃない気がします。そういう意味で、サラッとしているのです。改暦事業に関しても、渋川春海はぐいぐい引っ張って行くタイプのリーダーかと言うと、そうじゃない気がします。

去年の秋頃に映画化され公開されています。この物語は、映画化しやすい物語のように思います。あっさりとしている物語だからです。強い味が付いている物語だと、その味を映画でも出すことに苦労しそうです。あっさりだと、映画という形に料理しやすいのではないかと思います。今は既にDVD化されているので、この連休中に観てみようかなと思いました。
(16冊目/2013年度)


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