さいはての彼女

投稿者: | 2013年4月11日

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さいはての彼女』は、4編の短編小説によって構成されています。そして4編とも旅が共通のキーワードになっていて、女性が主人公、そんな共通点があります。

まずはタイトルになっている「さいはての彼女」は、最初からインパクトある作品に出会った感じだ。頑張って起業し、女性社長となった涼香が主人公。起業以来優秀な秘書だった女性が辞意を表明します。その秘書の最後の仕事は、涼香の沖縄旅行の手配でした。あまり書くとネタばれになるので、これ以上書きませんが、そこから涼香の旅とこの短編集の重要な脇役との出会いがあります。涼香が徐々に自分の生き方について考えるようになるところがいいです。

次は「旅をあきらめた友と、その母への手紙」ですが、タイトルが内容をそのまま表しています。定期的に一緒に旅をしていた友との友情を描いたものですが、結果的に一人旅になった主人公に送られて来るメールがいいです。三番目は、「冬空のクレーン」。これも少し最初の話に似ているのですが、バリバリのキャリアウーマンの主人公が、ある出来事によって約1か月の長期休暇を取って旅に出る話です。その旅で出会った人の影響もあり、リフレッシュしてちょっと生まれ変わって会社に復帰する話です。

最後の「風を止めないで」は最初の「さいはての彼女」と繋がっています。主人公が旅に出る話ではありませんが、他の短編と違っていて、それでいて繋がっていて、ちょっといいなって思える短編でした。繋がっているふたつの話に出て来る脇役が、とても魅力的でした。彼女を主人公にした物語を書いてほしいなと思ったくらいです。

原田マハさんの小説は、これが8冊目です。本のストックは残り1冊ですから、そろそろ買い足しておかなくてはと思います。今年は原田マハさんの本を沢山読む年になりそうです。
(8冊目/2013年)


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