つむじダブル

投稿者: | 2013年4月2日

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つむじダブル』は、小路幸也さんと宮下奈都さんの合作という形で書かれた本です。合作の小説を読んだのは、多分初めてのことだと思いますが、全体を通して違和感無く読めました。

由一とまどかの兄妹を中心とした家族の物語です。タイトルの「つむじダブル」とは、頭のつむじが二つあることを示しています。両親も兄妹もつむじが二つあり、血の繋がった家族であることを示しているようですが、実は秘密があるような無いような、そういう家族の物語です。

「つむじダブル」にはもうひとつあって、兄がやっているバンドの名前だったりします。兄の高校卒業後の進路や、バンドとしてスカウトされ、メジャーデビューを目指すところまで、物語はむしろ淡々と進んで行きます。

宮下奈都さんの本はあまり読んでいないのでわからないのですが、小路幸也さんの物語は、家族をテーマとしたものが多い気がします。しかも悪い人が出て来なくて、登場人物が良い人ばかりなのです。扱う題材は結構シビアな内容のものもあるんですが、登場人物が良い人なせいか、ずっしりと重たい小説はあまり無くて、むしろサラッとしている気持ちの良い物語が多い気がします。重たい出来事があっても、心のどこかで重たいものを抱えていたとしても、重さを感じさせないものが多い気がします。

それだけ、サラサラ、サクサクと読めてしまう小説が多いです。あまりにあっさりしているから、印象に残らない面もあるような気がします。そういうところが魅力なのです。この『つむじダブル』もそういう意味で小路幸也色が強く出ていたと思います。
(1冊目/2013年度)

※僕の誕生日が4月なものですから、やっぱり年度毎に何冊読んだかをカウントして行くことにしました。そういうわけで、本を何冊読んだかについては、1冊目からやり直しです。


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