東京公園

投稿者: | 2013年2月26日

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小路幸也さんの作品は、この本『東京公園』で4冊目。新しい作品を2冊(『ナモナキラクエン』と『スタンダップダブル!』)読んで、すっかりファンになり、デビュー作『空を見上げる古い歌を口ずさむ』を読んでみた。そして本屋さんで文庫本を見つけたら、買うようにしている。

小路幸也さんの作品は、シリーズ物も沢山ある。代表的なのは、東京バンドワゴンシリーズなのだけれど、これを読み始めると止まらなくなりそうなので、買ってはいるものの読み始めるのを躊躇していたりする。多作な作家さんで、既に沢山の作品を出版されていて少々頑張って読んでも、数年かかりそうな感じだ。現在連載中の作品も多く、今年出版予定の本も数冊あったりする。

前置きが長くなってしまいましたが、この『東京公園』の話に移ります。僕も東京の公園は意識的に回ったのですが、この本に出て来るような公園では、井の頭公園と日比谷公園くらいです。僕がカメラを持って回っていたのは、新宿御苑とか、六義園とか、浜離宮恩賜庭園とかなのです。この本で主人公がカメラを持って回るのは、もっと一般的な公園なのです。僕が写真を撮っていたのは花の写真ですが、この本の主人公は家族だったり、特別に依頼された人妻と子どもなのです。

カメラを通して人を見ているうちに、その人の魅力に気付き、その人が本当に待っている人に気付きます。そうやって主人公は少し成長して、自分自身のことにも気付き始める、そんな物語です。意外性のある出来事や大きく波打つストーリー展開は無い、とても静かな落ち着いた物語です。しっとりとした潤いみたいなものも感じます。何よりも優しさを感じる作品であり、それが小路幸也さんの作風なのかも知れません。
(28冊目/2013年)


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