サラダ好きのライオン

投稿者: | 2012年11月8日

『サラダ好きのライオン』村上春樹

雑誌「an・an」連載のエッセイ集「村上ラヂオ」の第三弾。他の雑誌には連載をしていないのに、何故「an・an」なのかという疑問には、まえがきで答えていらっしゃいます。

僕がこのシリーズがとても面白いと思うのは、作家としてしか体験できないような特別な出来事が題材ではなく、ごくありふれた日常の出来事や思ったことを題材としている点です。もちろん、海外で1か月間小説を書いている、みたいなシチュエーションも出て来ますが、そういうのは少ないと思うのです。

だからと言って一般人が同じ題材で書いたら面白いかと言うと、そうではなくて、やっぱり視点と表現力なんだろうと思います。写真家についても感じることがあるのですが、視点の違いを感じます。写真で表現するか、文章で表現するかの違いはあっても、何か特別な視点を持っている気がするのです。そうでないと面白いエッセイは書けないのだろうなと思います。

沢山のエッセイの中からどのエッセイが好きか、書く意味はないと思いますが、パラッと捲ってみたらたまたま「オムレツを作ろう」というエッセイのページを開きました。

帝国ホテルのシェフをされていた村上信夫さんが作ったオムレツの美しさに感動し、いつか自分もそういうオムレツを作れるようになろうと、毎朝のようにオムレツを作り始めた話です。さり気なく、ササッと綺麗なオムレツを作れたら、さぞかし格好良いだろうなと同感しながら読みました。何でもなさそうなことですが、いいなと思えるエッセイでした。

まあこんなふうに、『サラダ好きのライオン』はちょっとしたことを題材にした面白くて素敵なエッセイが沢山ある本なのです。
( 123冊目/2012年)

『モップの精は深夜に現れる』近藤史恵

何故だか知らないですが、読書に対するモチベーションはぐんぐん上がって、今月は既に5冊も読みました。しかも月初めに10冊あげた中の半分を読破したことになります。

ネタをばらせば、例外はあるものの読みやすそうな本から読んでいるということはあるかも知れません。今月そして来月の優先順位は、読書に置いて在庫一掃処分を目指して、年末に向けて帳尻合わせに必死だということかも知れません。

そんなわけで明日からは大好きな作家の一人、近藤史恵さんの『モップの精は深夜に現れる』を読むことにしました。ハードカバー中心に読んできたので、そろそろ鞄の重さがこたえてきました。そういう意味で文庫本を選択したのです。

近藤史恵さんはシリーズものが多くて、自転車シリーズでのめり込んだ作家なんですが、今はゆっくりモップの精シリーズを順番に読んでいるのです。この本は、シリーズ2作目です。


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