ツリーハウス

投稿者: | 2012年2月24日

『ツリーハウス』角田光代

3日間と朝の約1時間を使って、470ページの本を読み終えた。目標の一日150ページをほぼ達成することができた。

これまでの角田光代さんには無かったような、小説だったと思う。もちろん、表現や文章は読み慣れた角田光代さんのものだったけれど。『ツリーハウス』は、祖父母が生きた時代から孫の世代までの家族3代の物語である。祖父が亡くなった時から物語は始まり、祖母の回想シーンとして祖父母の生きた時代が語られて行く。ある家族の3世代を描いた小説は、僕がこれまで読んだ角田光代さんの小説には無かった。そういう意味で、これまでには無かったような角田光代さんの新しい小説のような印象を受けた。読み応えも十分にあるし、角田光代さんらしい読みにくさもある。

読み終えた後の感覚は、悪くない。でも、ある家族の人生を綴った物語なのだけど、それを通じて著者が言いたかったことは、わかったようでわかっていないようで、何となく漠然とした感覚が残った。人の一生の意味をはっきりと言うことは難しいから、人生とはそういうものかも知れないな、とそんな感覚である。長編を読み終えた満足感もあるし、言い換えればたった500ページ弱で3世代の人生を見て来た気分になった。小説とはそういうものかも知れないなと思った。
(23冊目/2012年)


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