家守綺譚

投稿者: | 2011年11月2日

『家守綺譚』梨木香歩

梨木香歩さんの本は、これで4冊目になる。初めて読んだのが、映画化された『西の魔女が死んだ』で、その次に読んだのは『ぐるりのこと』。それから、最近は梨木香歩さんが翻訳された『ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯』も読んだ。文庫本化されている本ならだいたいの本は、見覚えがあるのだけど、まだそんなに読んでいないのが不思議だったりする。もしかすると、興味は大いにあるのだけれど、敷居が高いと感じているのかも知れない。でも、梨木香歩さんの本は全部読んでみたいと思うのだ。

この『家守綺譚』は、タイトルから想像したイメージどおりの物語だった。亡くなった友人の父親から家の守を依頼され、その家に住み始めるが、いろいろ不思議なことが起きるという話である。友人が出て来たり、つまり幽霊なのだけど、カッパや鬼が出てきたり、こう書くと何だか怖い話みたいだけど、決してそうではなく不思議な物語という気はしても、全然怖くはない。次は何が出て来るか、とワクワクする話でもない。とんでもなく不思議な出来事が次々と起こるのだけど、主人公は淡々としている。そこがまた面白いのかも知れない。ワクワクしなくて退屈な気がするのだけど、どんどん先へ読み進んでみたくなる、この本自体が不思議な感じだと思う。

昨日奥さんと飲みながら、この本の話をしたら、文章を読む本だと言っていた。確かにそうかも知れない。本にはストーリーを楽しむ本と、作家の文章を楽しむ本があるのかも知れない。そういう分類をすると、明らかに後者だと思う。『西の魔女が死んだ』は映画を観たせいもあり、どちらかと言うとストーリーを楽しんだ本かも知れない。いずれにしても、もっと梨木香歩さんの本を読んでみることにしたい。
(123冊目/2011年)


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