四十九日のレシピ

投稿者: | 2011年10月26日

『四十九日のレシピ』伊吹有喜

面白くて一気に読んだ。この2日間かけて読んだけれど、初日の帰りは飲んで帰ったので、読めなかった。今日は往きの電車の中でかなり読んで、会社のお昼休みなどでも読み、結局帰りの電車ではちょっとだけ読んで、読了した。

四十九日のレシピ』は伊吹有喜さんの第2作目の本だ。デビュー作はつい最近読んだばかりだけど、共通点がかなりあって、良く似ていると思った。どちらも母親の死から始まっている。こちらの方は義理の母親だけど、大好きな人の死という点では、血の繋がりは関係無さそうだ。母親が残したものが暮らしのレシピ集だったり、母親と関わってきた人達だったりする。死んだ人の生き方から、何かを学んでいき、新しい人生を生き始める。デビュー作の『風待ちのひと』の方も同じような展開である。登場人物のそれぞれが抱えている悩みだったり、ちょっとした人生の躓きを、自分の力で乗り越えようとしていくようになる。

死から始まる物語だけど、テーマは生きることだと思う。読み終えた後に、やがて必ず訪れる「死」を思い、これから「生きて行くこと」を考える。それは悲観的なものではなく、何だかちょっと温かい思いだ。読後感がとても良いと思う。爽やかさもあるけれど、ちょっとしっとりしている。秋の爽やかな風よりも春の暖かい風の方だと思う。ドラマは見ていないし、ドラマを見たいとは思わなかった。少し時間を置いて、もう一度読んでみたいと思った本だ。
(120冊目/2011年)


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