夜かかる虹

投稿者: | 2011年9月17日

『夜かかる虹』角田光代

昨日の帰り道、そんなに大きなストレスじゃなかったけれど、ちょっとしたストレスを感じていて、寄り道して文房具でも見てストレス解消して戻って来ようかなと思っていた。会社の最寄駅から京浜東北線に乗り込んだ時は、そのまま横浜駅まで乗っていようと思っていたのだけど、気が変わってしまった。この本を読み終えたら、気持ちがすっきりするような気がしたのだ。だから、早く帰って読み終えようと思った。電車の中で読み終えることができたら、それはそれで良かったのだけど、残っているページが少々多かった。

品川駅で東海道線に乗り換えたら、踏切内に人が立ち入ったとかで緊急停止し電車は遅れ、「ついてないな」と思ったのだけど、家に帰り着く時刻には影響が無かった。家に帰って愛犬ふぅちゃんに餌をあげたりして、週末ということでビールを軽く飲んだものだから、結局夜は何もしないでそのままふぅちゃんと一緒にベッドに入った。結局この本は昨日中に読み終えることもできず、たまっていたストレスはどこへ行ってしまったのか、そんな金曜日の夜だった。

特別刺激的な出来事もなく、同じような日々を同じようにぐるぐると回って暮らしていく、気が付いたらそういうことになっていた、そんな小説が角田さんの小説には多い気がする。どれもが同じような小説だと言っているのではなく、どこかそういう共通点があるように思える。そういう小説を読むと、いつもの角田さんらしい小説だと、どこかでほっと一安心するようなところがある。

夜かかる虹』は、表題の「夜かかる虹」と「草の巣」の二つの小説が収録されている。どちらの小説もある意味角田さんの小説らしい小説である。「草の巣」はふとしたことから親しくもない男と、車に乗って放浪する話なのだけど、目的地があるわけじゃなくて、同じようなところをぐるぐると回っているだけで、「うーん、究極の角田さんの小説」と思わずうなってしまった。

次はやっぱりエッセイでも読もうかなと思ったけれど、今月読みたい本の中に書き出したのは、小説だった。予定どおり、次の角田さんは『トリップ』にしようと思う。
(106冊目/2011年)


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