元職員

投稿者: | 2011年8月10日

『元職員』吉田修一

最初はただのお金持ちの旅人のような出だし。中年男性の一人旅のような感じだ。回想シーンで少しずつ旅している理由が判明してくる。読んでいて、何の抵抗も感じないような吉田修一さんの文章とテイストは、いつものとおりだった。『元職員』で、吉田修一さんの本は19冊目になる。かなりのペースで読んできた。来月頃には、全部読みたいと思っている。

僕にとって相性の良い文章なのか、いつも読んでいて軽快に読める。都会的センスと言うか、ドロドロしたストーリー展開であっても、どこかそういう部分を感じる作品が多い。この物語もどちらかと言うと、もう救いようのないところへ来ている状況だけど、主人公の行動はそうでもなかったりする。最後は居直りみたいな感じさえする終わり方だった。

この本の次は、万城目学さんの『鹿男あをによし』を読むことにした。万城目学さんの本も、間もなく全部読破することになりそうだ。
(87冊目/2011年)


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